訪問介護は、利用者及びその家族の必要に応じ、各自宅にて日常生活のサポートを図る介護サービスである。その為、仕事内容は、介護の本来的な食事や排泄、入浴などの介助をはじめ掃除や洗濯、調理や買い出しなど日常生活の多岐に渡るのだ。そして、利用者は一定の入所条件のある施設とは異なり、7段階に分かれる要介護度の全ての方を扱い、身体的・精神的な状態や生活環境などの状況も様々な方を対象とするのである。このことから、訪問介護でもどのサービスを必要とするかは利用者によって違い、介護士などの専門的な知識や技術を要する内容から家事だけという場合もあるのである。また、訪問介護の雇用形態は、事務所正社員などフルタイムもあるが、パートタイムが多数を占めるのが現状だ。そして、パートでは一般的に登録制が採用されており、仕事スケジュールは事前申告制、1件当たりの勤務時間は2時間程度が平均的である。また、パートスタッフ間で都合が付かない場合には通常正社員によってカバーされる為、個々に都合の良い時間帯や1日の訪問件数など柔軟に決められるのである。これらのことから、訪問介護の仕事では、特に介護士や看護師などの資格及び経験があれば、年齢を問わず優遇される傾向にあり、経験豊富な中高年はむしろ歓迎される状況にあるのだ。また、未経験者の場合でもサービスの多様性から、日々慣れた家事や要介護度の有無を問わず高齢者と暮らした経験などを活かし、体力的に不安があっても柔軟に調整しながら即戦力として働けるのである。